「カーテン」

昨日、AXNミステリーで「裁判劇テロ」が放映された。その番組が始まる前、「正義と悪を考える」というテーマで、ポアロの2作品が配信された。作品名と内容は、以下の通り。

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パレスチナで事件を解決したポワロはイギリスに戻るため、イスタンブールからオリエント急行に乗車する。列車は満席で、国籍も階級も様々な人々が乗ってい た。そこで、ポワロは、アメリカの富豪ラチェットから「殺されるかもしれないから警護してほしい」と頼まれるが彼に反感を抱き、断る。しかし翌朝、そのラ チェットの死体が見つかる。彼は何か所も刺されていて、複数犯による犯行の疑いがあった。

 

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スタイルズ荘は、かつて殺人事件の舞台となった場所だが、現在はラトレル夫妻が経営するゲストハウスとなっていた。ヘイスティングスは親友ポワロから招か れ、久しぶりにこの地を訪れる。ポワロとの再会を楽しみにしていたヘイスティングスだったが、出迎えたポワロは見違えるほど痩せ衰え、しかも車椅子に乗っ ており、ヘイスティングスは愕然とする。スタイルズ荘にはポワロ以外にも数名の滞在客がいた。

ポアロは正義を重んじる探偵。だが、そのポアロも正義がどちらにあるか迷った2つの事件である。

私は、「カーテン」という作品に思い入れがある。この作品は、1975年にポアロ最後の事件として出版された。すでにポワロファンだった私は、勇気を振り絞ってハードカバーの本書を購入した。そして、その内容に愕然とした。そのときのショックは、今も覚えている。

「カーテン」を読んだことがない夫に、「終わった後、すごくモヤモヤするよ」とあらかじめ伝えてから放送を見たが、案の定、見終わった後「すごくモヤモヤする」と言った。ポアロがずっと大切にしていたことを、最後まで全うさせてあげたかった。それができなかったのは、やはり年をとりすぎてしまったからか。