マシュマロ・テスト

 「選択の科学」(シーナ・アイエンガー)の本に載っていた「マシュマロ・テスト」。YouTubeで映像が公開されていたのでシェア。とても興味深い実験だ。

youtu.be

 実験の方法は、次の通り。

 職員の子どもたちが通う、学内の付属幼稚園の4才の子ども186人が実験に参加した。被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に通され、椅子に座るよう言われる。机の上には皿があり、マシュマロが一個載っている。実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもうひとつあげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を出ていく。(Wikipediaより) 

 このWikipediaの説明は、シーナ・アイエンガーの説明と少し違うが、概略はだいたいこんな感じ(違いは、『15分待て』という時間の指示がなかったという点と、『食べたいと思ったらベルを振って私を呼んで』という指示があったという点)。

 実験する部屋には、時計はない。被験者である子どもは、マシュマロを2つもらいたいので、はじめは静かに待っている。しかし、だんだん不安になってくる。あとどのくらい待てばあの人は戻ってくるんだろう。もしかすると、もう二度と戻ってこないのではないか?…だんだん不安になってきて、ついにベルを振ってしまうのだ。その時間は、平均3分。ほぼ7割の子どもが、マシュマロの誘惑に勝てなかった。

 最後まで我慢して待っていた子どもは「手で顔を覆ったり、お菓子のことを考えないように、おもちゃで遊んでいるところを想像したり」していたという。こうやって、心の中から「マシュマロ」という存在を消してしまい、15分間を耐えたのだ。自分の欲望とどう戦えばいいかというノウハウを4才で体得している子どもがいるということに驚いた。