編集の視点

原稿を読むとき、「なるほど」とうなづいていてはダメ。そのことを以前、とある編集さんから指摘されていたが、そのときはよくわかっていなかった。今、一緒に仕事をしている人を見ていると、どういうことなのか少し分かってきた。

自分の中に「読者の視点」をもち、その視点を手放さない。原稿の流れに乗るのではなく、初めてその原稿を読んだ読者の気持ちになって、どこに「ひっかかり」があるのか、どこに「ごまかし」があるのかを見極める。そうすると、原稿のよくない部分と、どうすれば良くなるのかが見えてくる。

こうやって文章にしてみると、至極あたりまえのことのように思えるが、やってみるとこれがなかなか難しい。文章に手慣れた人であればあるほど、それらしく書かれているので、思わずうなづいてしまう。ドラマのSPECではないが、「真実を疑え」だ。