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井上円了哲学塾公開講座「身体を操る」(為末大)

【井上円了哲学塾公開講座】為末 大氏「身体を操る」 | 東洋大学

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演題は「身体を操る」で自身の競技経験を基に、スポーツの「身体」と「心」の複雑な関係について、意識と無意識という観点から多様な例を用いて考察されました。

講演の導入において、オリンピック初出場を果たした2000年シドニー大会の実写映像を流されました。それは、8台目のハードルを越えた時点ではトップを走りながらも、9台目で転倒するというものでした。オリンピックという初舞台の緊張下のなか、ハードルを越えるごとに大きくなる違和感からパニックに陥ったと、その当時の心境を振り返ります。

この体験に基づき、ベンジャミン・リベット(Benjamin Libet)の実験を引用されました。普段我々は脳から指示を受け無意識のうちに身体をコントロールしています。その無意識的制御は意識することで制御が難しくなります。例として荘子の「蟻と百足」の寓話を用いて説明されました。いかに、何気なく行っている動作を意識的に操ることが難しいかを述べられました。

また、スポーツ選手の運動は、部分と全体との総合的なバランスが大切だとされています。一部分のみを見るのではなく、全体を把握する意識が必要だと説明されました。スポーツ選手が陥るスランプには人間特有の思い込みによるものがあることを指摘され、思い込みには客観的な視点を加え活用することで、その克服が可能とされます。

このように、スポーツは人間の単なる身体運動だけでなく、人の持つ「意識」や「心」が密接に関わっています。理想的な「心」の在り方として、『論語』の「これを知るものはこれを好むものにしかず。これを好むものは、これを楽しむものにしかず」を引用されました。そして、反復運動のトレーニングによる無意識的制御の獲得に加えて、そのことを「楽しむ」境地に至ることが最も高いパフォーマンスを発揮するということを述べられました。 

 以下、私がiPad Proで記録したメモ。

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