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人それぞれの正義

THINK

 このところ、不思議な偶然が続いている。相方の悩み、子どもの悩み、そして私の悩み。 この3つの悩みにはそれぞれ別の人物が関わっているが、その3人に共通点があったのだ。それはつまり、「Dragon Night」(by SEAKI NO OWARI)がいうところの「人それぞれの正義」である。

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかもしれない
だけど僕の嫌いな「彼」も、彼なりの理由があると思うんだ

(中略)

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかもしれない
だけど僕の「正義」がきっと、彼を傷付けていたんだね

 悪意があって、人を傷つけるのはよくない。しかし、明らかに悪意があった場合、その悪意にどう対応すればいいかという対策は、比較的考えやすい。

 ところが、今回私たち3人を悩まされている人物は、悪意がない。それどころか、非常に強い正義感を持っている。そして、現状を間違っていると判断し、なんとかよくしていこうと苦心している。いわゆる「善い人」なのである。

 ただひとつ問題なのは、彼(彼女)が信じている「正義」が、すべての人にとっての正義ではないということに気づいていないということ。「Dragon Night」の歌詞にあるように、「僕の正義と彼の正義は違う」のだ。

 彼(彼女)には、揺るぎない正義(という価値)がある。それは、それで構わない。しかし、そうであるならば、自分がそれを信じているように、ほかの人にもその人なりの正義があり、それを信じているということを知らなければならない。そしてそのことを、尊重しなければならないと、私は思う。そうではなく、「私の正義が絶対であり、あなたの正義はまちがっている」と片方が言いだせば、そこに争いが生まれる。その一番わかりやすい例が、いわゆる「宗教戦争」である。

 自分の正義が「絶対」ではない。「あなたはそうなのね。でも、私はこうなのよ」と話せるようになれば、それだけでいい。それだけで、この世の争いは激減するはずだ。