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私が今、ここにいるということ

 自分が今、ここにいるという奇跡を思い出すたびに、泣きそうなほど幸せな気持ちになるが、この幸せは、少し前までは全く知らなかった類のもの。「存在することが奇跡」なんて言葉を耳にしても「なるほどね」と思う程度だったが、今はその重みが嫌というほどよくわかる。なぜこんなに分かるようになったのか、その理由はわからないけれど。

 窓を開けると、春の風が吹き込む。ああ、こんな風だったと懐かしく思う。春が間近に来ている。