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「超ネット社会の成功術」読了

 苫米地さんの新刊「超ネット社会の成功術」、読了。Kindle版を購入し、iPadおよびiPhoneKindleアプリを駆使してほぼ一日で読み終えた。急いで読んだ理由は、今日までに井上円了哲学塾の課題を決めておかなければならず、本書はその参考になると思ったから。情報過多な現代において、正しい情報を得るためにはどうすればよいか。そのノウハウについて、知っておきたかったのだ。苫米地氏の著作物は、ときに表現や説明が荒っぽい部分があり、「トンデモ本」的な扱いをされることが多いが、私にとっては独特の視点が新鮮で興味深く、とても刺激的だ。

 本書の中で特に印象的だったのは、「検索エンジンに頼らない」「理想的な情報収集の方法は、情報の発信源である現場を物理的に見て、目の前の物理世界の情報を自分の五感で直接感じ取ること」「それができない場合は、情報の発信源に行った人の一次情報を読むこと」という部分。そのため、「情報ソースが曖昧な記事や、匿名記事は避けるべき」(なぜなら、そこに洗脳要素が含まれているかもしれないから、というのは苫米地さんらしい見解だ)で、だからこそ「GoogleではなくKindleがいい」という話の展開。つまり、「原典に当たれ」ということだ。もし海外ではなく、国内の原典に当たるのであれば、おそらく「青空文庫」でもよいと思う。ありがたいことに、ボランティアの方のおかげで、あそこにある古典はどれも無料で読める。

 井上円了は、「余資なく、優暇なき者」のために、開かれた大学を目指して東洋大学(当時は哲学館)を設立したという。「余資なく、優暇なき者」にとって、青空文庫は大きな助けになると思う(実は、その井上円了氏の著作物、および西田幾多郎の著作物も、青空文庫にある)。また、最近TEDのプレゼンテーションで話題になった15才のジャック、アンドレイカ氏は、インターネットの情報を駆使して、たった一人ですい臓ガンの検査方法を発見したという。つまり、「知りたいことを明確にしておけば、一次情報にたやすくアクセスできるツールとして、インターネットは非常に有効だ」ということではないだろうか。

 ただし、そこを明確にしないままインターネットの情報を追っていると、苫米地氏のいうように「洗脳されてしまう」危険性もあるだろうし、先週ミーティングの際に、とある学生が言っていたように「情報が多すぎる。選択肢の幅が広すぎて、なにをどう選んだらいいかわからない」という状況に陥ってしまう可能性もある。


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