息子の結婚式

 大安吉日で、晴れの特異日(午前中は雨だったけど)。この日は本当に、結婚式が多かったようだ。息子が挙式をあげた式場でも、当日7件の結婚式が執り行われたらしい。つまり、特にめでたい日だったのである。

 息子夫婦は、すでに入籍していて、生後七ヶ月の息子(=いっくん)もいる。だから、いっくんも親の結婚式に参列できる。これはきっと、彼にとって大変嬉しい経験になるだろう。もちろん、まだ覚えてはいないだろうが、大人になって写真を見たとき、うっすらと記憶がよみがえるかもしれない。だとしたら、本当に素晴らしいことだ。

 参列者は30名ほど。小規模だったけど、心温まる、とてもいい式だった。娘は、チャペルで兄の背中を見ながらずっと泣いていた。幼い頃、私が別居のために家を出てから、二人はずっと支え合って生きてきた。そのことを、いろいろ思い出したそうだ。「あのみーちゅんが、ぎこちなくヴェールをあげる姿を見ていたら…」。いっくんを抱いてあやしながら、ぼろぼろと涙をこぼしていた。

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 はるばる天草から出てきた私の両親も、感無量の様子。乾杯前の父のスピーチは、格別に熱がこもっていた。「みーくん(=息子)のことは、ずっと心配していた。結婚すると聞いて、まだ早いと思った。子供ができたと聞いて、それも早いと思った。でも、いっくんの顔をみて、衝撃を受けた。これは、とてもよいことだと思った」。そして、「いっくん、おめでとう」と言った。

 私は、せめてものお祝いに、息子嫁の母親の彼氏と一緒にバンド演奏をした。プロのバンドマンに混ざって演奏するなんておこがましいとも思ったが、思い切って参加してよかった。忘れられない記念になった。


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 最後に花束贈呈。本来なら泣くところだが、私はこういう場で泣くことができない人間なので、すっかり立派なお父さんになった息子と、その息子を支える優しい妻に、精一杯の笑顔で感謝の気持ちを伝えたつもりだ。これからもずっと、変わらぬ二人でいてほしい。親子三人、愛し合って生きてほしいと思う。