夕飯を食べに来る娘

今日も娘がやってきた。五月病は少しよくなったと本人は言っているが、見たところそうでもない。声も表情も、今ひとつ活気がない。元気だけが取り柄のような子なだけに、痛々しい。

「ごはんを食べさせて」と、彼女は言う。美味しいごはんを食べれば、元気になるのだそうだ。まるで「千と千尋の神隠し」のおにぎりのように、祈りをこめて料理した。献立は決して豪華ではないけれど、そういった意味では「スペシャル」なのだ。

私が作ったオムレツの上に、彼女はケチャップで字を書いた。自分に贈る言葉に違いない。