恋は遠い日の花火ではない

 一昨日、都内某所にて男二名、女二名で飲み会を開いた。年の頃は30後半〜50過ぎ。いずれも、社会における自らの立ち位置を極めたツワモノばかりだ。そんな四人が餃子を肴に酒を汲み交わしつつ何を語るかと思えば、意外と「今だからこそ言える私の恋愛観」だったりするから面白い。しかも、二人の男性の意見は全く正反対だった。一人は「恋はプラトニックなほうが心に残る」というし、もう一人は「最後まで関係をもった相手にこそ、心が残る」という。それを聞いた女二人は、「そもそも、あんまり心に残さないよね。終わったものは、終わったもの」なんて平気でいってのける。こんな手の内を明かすような話が男女混合でやれるのも、この年齢だからこそなのかもしれない。

「そういえば、あの宣伝はよかったよね。ほら、『恋は遠い日の花火ではない』ってやつ」。

 話の中で、一人の男性がこう言った。それを聞いて、私も思い出した。たしか、ウイスキーの宣伝だった。飲み会の帰り、部下の若い女性にちょっとばかり心惹かれることを言われた男性が、道を歩きながら軽快なステップでジャンプする、そんなCMだったと思う。とても短いCMだったけど、あのシーンは確かに多くのおじ様たちに勇気を与えた。恋が若者だけのものだって、誰が決めたのか。シングルでも既婚でも、若くても年をとっていても、恋心はきっとどこかに潜んでいる。そしてそれは、いつかどかーんと大爆発を起こすかもしれないのだ……なんて。

 その男性は、続けてこんなことを言った。「男はいつだって、身を破滅させるような恋がしたいと思っているんだよ」。それを聞いて、やっぱり女より男のほうがロマンチストだと思った。魔性の女には、くれぐれも気をつけていただきたいものだ。