北朝鮮のミサイル騒動


 昨日から続いていたミサイル騒動、我が家で一番気にしていたのは、おそらく娘だと思う。毎朝、ニュースの「北朝鮮」という文字を見ては「怖いからチャンネル変えて」と言っていた。私は、これが不思議で仕方なかった。何かを怖いと思ったら、それについてしっかり知っておきたいと思うのが私。しかし彼女は、目を閉じてなかったことにしてしまおうとする。親子なのに、こんなに対処法が違うのだなあと、今さらながら不思議に思った。

 そういえば、うちの子供たちは、小さい頃から死ぬ話が死ぬほど嫌いだった。そりゃあ誰だってそうだろうが、それにしても彼らの嫌がり方は少々極端だった。想像力が豊かすぎるせいだろうか、死ぬ話を聞くと、まるでそれが自分の身に起こったことのようにありありと思い描き、恐れおののくのだ。

 そんな彼女が、ここ数日ずっと気にしながら、それでも必死になって目をそらそうとしていたのが、このニュースだった。ミサイルは日本に落ちるのか? そしたら日本はどうなるのか? 私も被害者になるのだろうか? …あまり言葉にしてはいなかったが、おそらくずっとそんな想像ばかりしていたに違いない。

 本日11時半、幸いなことに、北朝鮮のミサイルは日本の上空を無事通過したらしい。おかげで今日という日が、何事もなく、穏やかに終わっていった。バイトに行った娘も、バイト先でこのニュースを聞いて、さぞかしほっとしただろう。しかし、人間というものは本当に勝手なもので、こういう結果になると、「いったいここ数日のミサイル騒動はなんだったんだろう」と思ってしまう。平和だったからこそ思うのだと知りつつ、つい誰かに聞いてみたくなる。うちの娘をあれほど怖がらせていたのは、いったい誰だったんだろうと。