息子の恋、娘の恋



そして、我が家にも春は訪れている。我が家の息子と娘、それぞれに自分の恋に夢中な様子。それぞれがケータイを持ち、「あ、メールだ」「あ、電話だ」と嬉しそうな声で自慢し合っている姿を見ていると、大変ほほえましい。親としては、どうぞ良い恋をしてください、少しでも二人の幸せな時間が長続きしますようにと祈るばかりだ。


しかし、どんな幸せな恋でも、影が落ちるときがある。昨日、電話のむこうで泣いている娘の声を聞いて、胸が痛くなった。朝早くに起きて、「今日は二人の記念日なんだ」と嬉しそうに化粧したり着替えたりして出て行った彼女が、「彼の気持ちがわからない…」といって泣いていた。どうやらケンカした挙げ句、彼に「帰れ」といわれ、それでも帰りたくなくて、行き場をなくしていたようだ。なにがあったのか、どんな事情なのかは分からないけれど、ただ「会いたい」一心でウキウキとおしゃれして出かけていった彼女の気持ちを、どうかわかってやってほしい…なんて、これもただの親ばかなんだろうけれど。