読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

古畑任三郎「再会」

古畑任三郎 3rd season 4 DVD

古畑任三郎 3rd season 4 DVD

古畑任三郎の中で一番好きな作品が、この中に収録されている「再会」。古い友人である作家を助けるために、古畑が推理する。この回の最後に古畑がいう台詞、これが秀逸。かねてから私は、座右の銘としてこの台詞を引用している。

よろしいですか、よろしいですか。もし明日死ぬとわかっていたとしてもですよ、今日やりなおしてはいけないと、誰が決めたんですか? 誰が決めたんですか!

本当はこの作品、シリーズのラストに放映する予定だったらしい(作品の中で、古畑自身がそうコメントしている)。推測だが、当時とても若者の自殺が流行っていたので、それを抑止するために三谷さんがタイミングを早めたのではないかと思う。津川雅彦の演技力もあり、迫力のある、とても感動的なドラマに仕上がっていて、今見直しても心に染みた。

人が生きるという事は、つまりこういうことだと思う。生きている限り、いつどの瞬間でも、人は自分の人生をやり直すことができる。間違っていたと思ったら、潔くそれを認め、今日この瞬間からやり直せばそれでいい。死んだら、それができなくなる。すべての可能性がシャットアウトされてしまう、それが死であると思う。

実は数日前、自殺を考えている人と話をした。年末には、本当にそういう人が増える。私にはなんの力もないけれど、せめてこの言葉を贈りたい。「もし明日死ぬとわかっていても、今日やりなしてはいけないと誰が決めたんですか?」。そう、あなたは何度でもやり直せるのだから。この試練をどうにかやりすごして、新しい自分を生きてください。