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ゴーレムの檻(柄刀一)読了

BOOK

ゴーレムの檻 (カッパノベルス)

ゴーレムの檻 (カッパノベルス)

2005年12月に買っておきながら、三日前まで手にしていなかった本。三連休を療養して過ごすことになったものだから、ようやく本を開いてみた。現実と非現実が交差する、ちょっと不思議なミステリ。いわゆるミステリを期待して読み始めた私は、きつねにつままれたみたいな気分で読み進めていった。短編がいくつか収録されているんだけど、それぞれの話が微妙に絡まっているようで、引き込まれるというより「引きずられて」読むみたいな感覚。ずるずるとページをめくり続け、今日、ついにラストの一編を読み上げた(このスピード、わたしにしてはすごく遅い。ミステリは、まず数時間で読み上げるのが通常のパターンだから)。最後の最後に、心の底からゾッとした。鳥肌が立った。え、そうだったの!? …慌てて最初から読み返す。わからなかったモヤモヤが、霧が晴れるようにすっきりと見えてくる。と同時に、彼が描いた世界のあまりの大きさに、圧倒された。

これ、本当にすごいミステリなんだけど、でも私にとって一番のミステリは、私がこの本を買った理由がまったく思い出せないということ。たぶん、ゆぴ1号さんに勧められたからだと思うんだけど…。日記を検索しても、そんな痕跡は見つけ出せず。うーん、なんだか気持ち悪い。