ケータイ使ったシンプルライフ


 一人暮らししている、娘の友だちの話。彼女はものを持たない人らしく、なんでもケータイで済ませるらしい。もちろん、一般電話はなくてケータイのみ。ネットもメールもケータイのみ。ここまでは普通だけど、オーディオ関連アイテムも何もないらしく、音楽聴くのもケータイのみ。


 じゃあ、音楽をどうやってケータイに取り込んでいるの?と聴いてみたところ、当たり前のように「だって着うたフルがあるじゃん」とのこと。欲しい曲があったら、ケータイサービスの着うたフルでダウンロードして、それを聴いているんだって。音質はどうなんだろう…とちょっと心配したけれど、そんなことは関係ないらしい。「好きな曲がすぐに聴ける」ということが、一番大事。だとしたら、たしかにCDショップでCD買ってPCでリッピングして携帯オーディオに転送して…なんて手間はないほうがいいってわけで。


 でも、せめてケータイじゃなくスピーカーで聞きたいよね、と思っていたところ、そういう商品もあるらしい。たとえばSONY 携帯電話対応アクティブスピーカー [SRS-A3F] Dみたいなやつ。こんなものまで出てるんだから、きっとそういう人は多いのだと思う。某キャリアに取材にいったとき、「なんでケータイで音楽を聴くという文化が定着しないと思う? バッテリ問題だよ。音楽聴いて、バッテリがなくなったら困るからね」と語っていた人がいたけれど、現代の若者はもうちょっと違う感覚をもっているみたい。ケータイは、外だけで使うものじゃない。自宅で話したりネットみたり音楽聞いたりする限りでは、バッテリ問題もさほど気にならない様子です。


 さらに驚いた話。彼女たちは普通にケータイとウィルコムのダブルホルダーで、ウィルコムで2時間半話すのは当たり前なんだそうで。「ウィルコム同士の定額通話は2時間45分だから、それが目安になって電話切るようにしている」のだそうです。そんなに長くなに話してるの、と質問してみたら、「別に話してないよ。普通に生活してる。電話つないだままで」。ひとりでいるのがさびしいから、まるでそこに友だちがいるかのように、電話をつないだまま生活してるってことらしいです。忙しいときは、ケータイをウィルコム電話の前において、着うたを延々と流しているそうな。そういえば、若い時分に彼氏と電話しながら寝てしまったこともあったけれど、それは彼氏と少しでも長く話していたかったから。友達とそんな風に長く話そうなんて、思ってもいなかった気がします。