記録したい病

このところ、「記録したい病」に取り憑かれている。TungstenCのエディタ環境を整えたりしてるのも、そのためだ。マイカを設立して、はや3年が過ぎた。その間、ただバタバタと仕事に追われていた。会社が安定するためにはどうしたらいいか、そればかり考えて試行錯誤を繰り返していたが、「3年続ければどうにかなる」とはよくいったもので、やっと安定の兆しが見えてきた。とたん、今度は私自身のことが気になり始めた。わたしは一体、毎日何をしているのだろう? …日記を見れば、仕事の内容はわかる。取材にいった、記事を書いた、入稿した等、やったことはよくわかる。しかし、それ以外のことはすべてぼんやりとしか覚えていない。いつの間にかボロボロと記憶が抜け落ちていくという恐怖に、ぞっとした。このままではいけない。いつ何をしただけでなく、そのとき私が何を感じたのか、周りの人はどうだったか、そこから何を学んだかというようなことを、もっとしっかり記録しておきたい。年々頼りなくなる記憶力をサポートするために、もっと工夫しなくちゃだめだと思うようになった。前にマンダラートの今泉さんが、こんなことを言っていた。「あらゆるデータと供に、その人の記憶や嗜好などを記録し、本人が忘れていることまでも思い出させてくれるようなサポートツール、それがパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)の基本概念だったのです」。PDAがそういうものだとしたら、これからの私にこそ必要なものになっていくと思う。しかし考えてみれば、これって「人」としては明らかに退化なわけで。そんなツールがなくても、膨大なデータの中から即座に必要なデータが取り出せるような有能な頭脳があればいいのであるから、これはちょっとした敗北宣言にも似ている訳で。そう思うと、内心複雑ではあるが、まあ実際にそうなんだからしょうがない。