古畑任三郎

テレビといえば、ついに古畑任三郎が放映されますね。今夜9時、もう何があってもテレビの前から動くつもりはありません。ああ、こんな日が来るなんて!生きててよかった。昨年末の殺人的なスケジュールの中、「1月3日になれば古畑さんに会えるんだから…」と自分を励ましていたことを思い出します。ドラマのシナリオを書くだけで、こんなに人を励ますことができるなんて。ホント、三谷さんがうらやましい。私もそんな物書きになりたい。ていうか、この一本でやめるなんて酷なこと言わないで、これを機にまたシリーズ始めてほしい。三谷さんと田村さんの息が続く限り、ずっとずっとやり続けてほしい。本気で、そう思っています。祈っています。

これまでの作品のリストは、コチラにありました。本来コチラが本家だったのだけれど、データが消えてしまったらしい。大変資料価値の高いサイトだっただけに、残念です。で、私が一番好きだったのは、「古い友人に会う」というお話。津川雅彦の名演もよかったけれど、なんといっても古畑のせりふがよかった。「いいですか。明日死ぬと決まっていたとしても、今日やり直してはいけないと誰が決めたんですか?誰が決めたんですか!」。私の人生はもう終わってしまったんだと絶望する友人に、今からでもちっとも遅くない、やり直していいんだよと励ます古畑の優しさに参りました。

ただ今、見終わりました。あの終わり方は、きっと賛否両論なんだろうなあ。どっちにも取れると思うけれど、私はやっぱり古畑さんの情けだと思いたいですね。最後に自分の額に手を当てて苦しげな顔をしたのが印象的でした。本意じゃなかったんだろうなあ、きっと。奇しくも津川さん再出演でしたが、前とは違う役回りだったですね。親戚とかいう落ちがあるかと思いきや、そうではなかったのがちょっと残念。しかし、やはり名優。素晴らしい演技でした。これまでのシリーズにもよく出ていた、八嶋智人さん。彼はいつもいきなり犯人を当てる、しかもタクシー運転手みたいなちょい役だったけど、今回はとてもいいサポート役でした。今回、脇役が実によかった。あと、三谷さん。今だからこの話を放映したと思うのは、私の深読みでしょうか。国家なんて、外交なんて全然興味ない、人ひとり死んだことのほうがよっぽど重要だと語る古畑さんに、自分の気持ちを代弁してもらってるみたいに思いました。

追記。「古畑任三郎」キーワードで見つけたコチラの日記。ううむ、そうだったのか。ここまで津川さんにこだわっておきながら、その複線には気づきませんでした。だから津川さんだったんですね。なるほど、脱帽です。気づかせてくださって、どうもありがとうございました!

さらに追記。id:astercさんの日記に当サイトがリンクされています。晴れて相互リンクです。ありがとうございました。古畑関連の小ネタ等、貴重な情報がたんまり掲載されております。古畑ファン必見です。そちらにもリンクされていましたコチラの日記。やはり津川さんがキーマンでしたか。非常に納得です。ガルペスくんの自己紹介、私も「やられた!」と思いました。見る側の先入観が見事ひっくり返されましたね。こういうの、三谷さんの得意ワザだよなあ。

公式サイトのBBSには、古畑マニア(?)がたくさん書き込みしてらっしゃいます。これだけの人が古畑を待っていたと思うと、嬉しい。細かいつっこみ(最後の銃の音は散弾銃では?みたいなやつ)も、「らしく」て嬉しい。結末に関しては、やはり賛否両論のようですが、最後の古畑のつらそうな顔に彼の心情が表れているように思います。望んだ結果ではないけれど「しょうがない」というところでしょうか…。
刑事コロンボでも、コロンボらしからぬ結末を迎えた回がありました。「忘れられたスター」ってやつ。犯人は絶対逮捕するのがコロンボのポリシーでしたが、このときは、悲しい運命を迎えた犯人に対する情けから、犯人をわざと見逃しました。今回、それに近いような気がします。といっても、今回の犯人がそこまで同情すべきキャラであったとは思えないのですが…。